第1回社会教養講座を開催しました。

 10月15日(土)に2022年度最初の社会教養講座が開催されました。
 第1回のテーマは「ウクライナろう者避難民支援活動」で、群馬県みどり市ろう者協会の吹野昌幸氏がウクライナろう者避難民支援チームのリーダーとしてウクライナろう者避難民の家族5人を避難先のイタリアからみどり市に避難させるまでの経過や、移住してからの生活状況等についてお話しいただきました。
 まず、家族5人を日本へ避難させるきっかけになったのは、8年前に家族の一人が来日された時に知り合ったのが始まりで、ロシアがウクライナに侵攻したとのニュースに心配になって連絡をしたそうです。最初はなかなか連絡が取れず、何回もやってようやく連絡が取れたとの話に吹野さんの根気に改めて感服しました。
 来日に必要なVISAの申請は吹野さんが代理手続きをしたのですが、なかなか許可が下りず、会社の上司に電話中継をしてくださったおかげでようやく許可が下りたそうです。その後の住宅の確保のために市長や議員に支援をお願いしたときはあまりにも消極的だったので、ウクライナろう者の悲痛な訴えの動画を見せたら、市長が感極まって支援協力を約束してくださいました。市からの支援内容はアパートの間代補助、日常品等の支給で、他の健康保険、手帳等の手続きは全て吹野さんがやったとの献身的な支援活動に皆から最大級の拍手を送っていました。最後に紹介された動画の中にはウクライナろう者からのコメントでは吹野さんへの感謝の言葉で述べられていました。改めて「戦争は早く終結して平和になってほしい」と思った講演会でした。

【参加者17名】