第3回社会教養講座を開催しました。
12月3日(土)に第3回社会教養講座が開催されました。第3回のテーマは「在日生活で感じたこと」で、1991年に来日してから30年以上在日しておられるペギー・ブロッサー氏が自分の生い立ちや現在活動していることなどをお話していただきました。
アメリカのインディアナ州生まれのペギー氏は、ギャローデット大学在中に日本人学生から聞いた日本の文化に興味を持ち、1991年に旅行者として来日しました。最初に住んだところは新潟県で、それから東京に出てからツアーガイドやオンライン教師、ASL手話講師、ASL手話通訳などを始め、現在に至っています。また日本で暮らしている外国ろう者へのサポートも行っています。
講演中に面白いお話が聞けました。アメリカよりも日本にいる方が長いため、一時的にアメリカへ帰国した時何度も逆カルチャーショックを味わったことや、またアメリカの広い部屋で暮らすより日本の狭い部屋にいる方が性に合っているとの話でした。
人とのつながりを大切にしている日本人の人情に惚れ、日本食の美味しさにもまた惚れ、日本に長く住もうと決心し永住権を取得したそうです。
ペギー氏の流暢な日本手話に何だか日本人以上の温かみが感じられた講演でした。【参加者19名】
【参加者の感想】
「外国人」+「耳が聞こえない」という2つの属性がある人は、「聞こえる外国人」や「日本人ろう者」が得ている支援を受けられないことを知った。彼らの支援を精力的に行っているペギー氏に感銘を受けた。(ろう者)