第2回社会教養講座を開催しました。
11月5日(土)に第2回社会教養講座が開催されました。第2回のテーマは「ろう運動の歴史」で、川崎市ろう者協会の山岸信治氏が、自分の生い立ちや自分が関わったろう運動についてお話していただきました。
まず、山岸氏のご出身地である長岡市の紹介があり、長岡市花火大会、山本五十六についてのお話がありました。次は自分の生い立ちのお話の中では、びっくりしたことに長岡空襲で避難したことと海水浴で命拾いしたことでした。長岡空襲のお話では、自分の家族と近所の家族と一緒に避難したが、先頭に走っていたろう者のリーダーが焼夷弾に当たって即死し、助ける余裕もなくそのまま避難し、助かったそうです。海水浴のお話では、大磯でろう者の仲間6人と一緒にボートやゴムボートを使って沖まで行ったが、台風警報のサイレンが聞こえなかったために波が3m以上高くなり、死を覚悟した時に大きな船が来て助けてもらったという話でした。
ろう運動のお話では、ろうの先輩から誘われて渋々ろう運動に入ったのがきっかけで、自分が関わった「蛇の目寿司事件の問題」、「ろう者運転免許取得運動」、「民法11条の改正」、「手話奉仕員養成事業」、「第11回世界ろう者会議」、「アイラブ・パンフ普及運動」などについてわかりやすく説明していただきました。
最後に、山岸氏は「今のろう者の生活が良くなったのは昔のろう者がろう運動を頑張って続けてきたおかげなので感謝の気持ちを忘れないように。またろう者の生活を支えてくださっている手話通訳者にも感謝の気持ちを忘れないように。」と締めくくりました。【参加者16名】